前回のおさらい
前回は、学部・学科の選び方について簡単にまとめました。
安易に”とりあえずの”経済学部!っていう選び方はやめましょうということとかを述べましたね。
現にとりあえずで入った人も多い経済学部とかは、進学後に明確な目的のない人なんかだと、高い学費を払った後でも、何のために進学したのかがわからなくなってしまうので、ある程度やることをまとめてからの進学を視野に入れることが大事みたいなことを書きました。
こう書いたのには理由があります。
私自身、大学に現在在学中なのですが、どうしても何もやることを決めていないとマンネリ化が周囲で起こってしまっているからです。
単位取得のためだけの大学生活…
そんな感じになっている人もしばしば見かけるからです…
でもどうせ進学するならばいい思い出を作りたいとは思いませんか…?
それはもちろん、勉強に限った話ではなく、友達と遊ぶにしても、将来を視野に入れた研究にしても…
そこで今回は、後悔しないための学校選びについて記事にしていこうと思います。
もし未だに進路が不明瞭な方、またちょっと迷っているという方はぜひ参考にしてみてくれると幸いです♪
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◇学校選びの基準って何っ…?~進路を決める際にまず最初にやることとは…?~
進路を決める際に最初にぶつかるであろう壁の一つ、志望校選び。
私も高校時代、進路希望調査用紙は頻繁に書かされましたが、やりたいことが特になかった当時は、それはもう埋めるのが大変でした…
受験生の皆さんはどうでしょうか…?
私の周りの人間もそうでしたが、パッとすぐ書ける人はそんなにいないのではないでしょうか…?
仮にいたとしても、では具体的に何を勉強したいのか…
となると、結構それっぽいことは言っていても、実際は中身スカスカの方も多いのではないのでしょうか…?
それくらいには、学校選びは簡単ではないのです…
でもとりあえずでも埋められる人は多いのです…
では果たして彼らはどのように埋めているのでしょうか…?
それで第一に多いのが…
学校ブランドのあるところを選ぶ方法
です。
◇学校ブランドを重視したい人が多いのはなぜ…?
大多数の「やりたいこと」が見つからない人が学校選びをする基準である学校ブランドや偏差値の高さ。
果たしてなぜ学生は、これら数値の高さや学校ブランドを基準とするのでしょうか…?
一般的な思考としては、やはり…
「知名度が高く頭が良さそうなとこだから…」、「就職に有利な学校だから…」
とかこの辺が多いのではないのでしょうか…?
志望動機はまっとうなことを書く方は多いかもしれませんが、中身はこんなもんです…
だって、やりたいことなんて特にはないのだから…そんな状態で学校選びをしても考えられるパターンは誰もが想定できうる範囲だからです。
◇学校ブランドを重視した選び方のメリットとデメリット
今回はこのケースでの選び方をした場合を例として、メリットとデメリットを見ていきます。
主なメリットとしては…
知名度が高い故に、就職に安心&機材などが充実しているという点。
これは企業側の視線に立ってみると何となく理解できると思いますが、企業も人材を求めているとはいえ、そこにはある程度の基準を敷いています。
それが何かは企業によって変化はしますが、多少の知名度は求めているでしょう。
しかしここで勘違いしてはいけないのが”学歴”で人を判断しているというのは現代では、そう多くないということ。
勿論、企業も即戦力を呼び求めているところでは、必要となる場合があると思いますが、この場合求められているのは、学歴より、認知されているという”学校のブランド”の安心感にあるということ。
もっと言うと学校のブランドというか、〇〇出身校の人間を受け入れたことがあるかないかで、どういう人間なのかということを認知しやすいという点です。
床屋や美容院などを例にとって考えてみましょう。
見知った常連客と新規のお客さん、二つの種類のお客さんがいるとしましょう。
見知っているお客さんの方と新規のお客さんでは何が違うと思いますか…?
まあ文章だけにすると、見知っているかどうかが大きな違いですかね。
ですがそれ以外にも、もちろんあります。
ある程度足を運んでもらっているので、何かとスムーズに作業工程を進めることができます。
リンスは使うのか否か…?カットはどのように進めるのか…?
などなど…
そういった流れがわかっているという安心感があります。
一方、新規のお客さんの場合はどうでしょうか…?
新規のお客さんの場合、そういった細かな注文やこだわりというものが見えません…
というのも、そもそもそのお客さんに対しての情報量が少ないからです。
人は”未知”のものを恐れる傾向にあります。
そのため、衝動的に情報量が多く、身近で聞き慣れているものを選び取ってしまいがちです。
まあ、美容院や床屋などの場合はお客さんの要望をちゃんと聞かなければなりませんが、ことに、学校選びとなると、どうしてもやりたいことなどが不明瞭だと、「これでいっか…」とあまり深く考えずに選び取ってしまいがちです。
ですがその一方で、多くの人が通った足跡があるため企業としては、湧いて出てくる人材を理解しやすく、そのため就職のパイプは安心なのです…
加えて、毎年の入学者や志願者が多いため、徴収する学費も多く、その分、学校側は設備面の強化にお金をつぎ込むことができるので、競争率の高い学校はある意味、経済的には充実していて機材などは割と充実しているといえますね。
つづいて、デメリットについても見ていきましょう。
デメリットとしては、メリットの例とは逆の”期待を背負いきれない”という点です。
先述しました通り、大多数の学生の学校への理解は割と乏しく、しょうもないものがほとんどです。
それはつまり、その内部事情を奥底まで詳しく知っている人間はほんの一握りなわけです。
そういうこともあって、偏差値の高い学校=そこに通っている学生は頭が良いという認識が強いです。
ですので、一般社会(企業やクラスメイト)は、そこに通っているというのを一種のステータスとみて、当然頭の良い人間だと群がってきます。
それを流せるだけの対人スキルがあればいいのですが、そううまくいくことばかりではありません…
そういうのも相まって、「じゃあ君は今の〇〇政権をどう思う…?」とか聞いてきたりと、プレッシャーに押しつぶされそうになるわけです。
加えて学校側も入学を許可した以上は、学校の名前がかかっているので教授たちも講義のレベルに気合を入れるわけです。
するとどうでしょう…?
講義の内容が濃すぎる上に難しく頭に入ってきません…
それで辛くも卒業はしたけど、日々嫌々に机に向かってノート取っているだけで苦痛でしかなかった…という状況になってしまうわけです。
これらのメリットとデメリットがそれぞれ同時に存在するわけです…
◇学校ブランドのある学校はあくまで指標にすべし!~学校選びのコツときちんと今向き合うべき問題~
ではここまでで学校ブランドを基準とした選び方のメリットとデメリットを紹介したわけなんですが、結局のところ、学校選びをするうえで何を気を付けたらいいのでしょうか…?
それは主に以下の3つです。
- 学校設備・アクセスはどうか…?(交通手段や奨学金制度、研究などで使いたい機材などが揃っているか…)
- 自分の学びたいレベルにあっているか…?(背伸びしすぎて卒業ができずに留年になってしまわないかどうか…)
- 卒業生の進路に、過去、自分の将来働きたい業界への就職実績があるかどうか…?
大きく分けるとこの3つかな…と思われます。その根拠も以下に羅列していきます。
まず一つ目の学校設備やアクセスの件ですが、なんといっても4年間通いますので、通いとおせるだけの距離かもちゃんと選ばないといけません。
通学に5~6時間かかるようでは、始発の電車に乗っても一限(9:00くらい)には間に合わないですよね…?
後、奨学金制度は給付なのか貸与制度があるのかどうか…
現代は貸与制度ばかりが多く、将来的に長いスパンで返していかないといけません…
まれに給付制度もあり、経済状況が困難であれば、外部団体からの支援金を得ることができ、自分の趣味・将来の職種を勉強したりするのに必要な資金が得られるので、この辺はしっかり調査しておくことをおススメします。
入学したはいいけどお金が足らなくて…
とかだと悲しいので…
二つ目に自分の学びたいレベルにあっているかどうかという点です。
たとえどれだけいい学校に入ったとしても、卒業には単位を必要とします。
その単位は講義の成績によって得られるのですが、あんまりにも背伸びをしてギリギリ学校に受かったー!とかだと入った後、モチベーションが保てなければ苦しい思いをします…(経験談)
今は、学校説明会などの他にも、体験授業なども学校によってはありますので、そちらで実際の講義風景などを見てみるのもいいかもしれませんね。
3つ目に、これはどちらかというとプラスワン要素なのですが…
過去(大体5年前後)のデータに、その大学の卒業生が自分自身が働いてみたいと思っている業界に就職したことがあるという実績があるかどうかという点です。
まあまだやりたいことが見つかっていない人ならば、どういうところにその卒業生は就職したのかどうか…?
それだけでもいいので見ておくことをおススメします。
なぜかというと、これを見ることによってこの学校はどういう人材を輩出しているのかどうかを見られるからです。
それはつまり、最終的にはどのような人間に仕上がるのかどうかを間接的に見ることができるわけです。
例えば、メディア専攻だからと言って、IT業界への就職が多いのかというと、実際のところはテレビなどそっち系統の就職が多かったという事例もあり、自分の思っていることと学べることが大きく違っていたりする場合があるからですね。
そういった「思っていたものと違う…」という事態を防ぐためにも、学校ブランドにだけ惑わされない学校選びは行わないように注意しましょう!
◇本日の総括
では本日のまとめになります。
- 学生の学校選びの多くは就職に有利だからという理由が多く、そのため学校ブランドが強いところを選びがち。
- 学校ブランドも進路を決める上では、判断材料の一つであり、何より企業側からしてもそれは然り。
- ただ、学校ブランドのある学校はあくまで指標とするべきものではあるけれど、そればかりに執着しすぎて入学してから思ってたのと違うという、目的とマッチしない選び方をする要因になってしまうこともあるため注意が必要。
以上の3点になります。
学生生活の終着点ともなる大学生活を謳歌するためにも、事前調査は欠かさないようにしましょう!
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