受験勉強の進め方Ⅲ-⑰~大学受験勉強編Ⅱ-㉝<英文法攻略編㉞ 分詞攻略編④>~<116日目>

前回のおさらい

前回は、分詞攻略編といたしまして、叙述用法をベースとした分詞の文について解説しました。

知覚動詞と使役動詞、また過去分詞と現在分詞の組み合わせで使い方や訳されるのが異なるのでしたね。

知覚動詞を使ったパターンでいえば、自分が関与している立場にあるのか、また自分以外の誰かがその状態に関与している立場にあるのかなど、分詞の種類によって解釈が変わります。

現在・過去と聞いたら時間…

真っ先にこう考えてしまうかもしれませんが、時間と一言で言ってもそれは、誰視点での「時間」なのかについても考えて、使われ方を見直してみるのもいいかもしれませんね。

さて今回は、分詞構文についてみていきます!

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◇分詞構文~副詞のはたらきをする文~

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分詞構文とは、分詞が文に説明を加える副詞のはたらきをする文のことを指します。

この分詞構文の一つの特徴としては、会話で使われる表現ではあまりないという点があります。

それもそのはずで、とても使いづらく、かつそれでいて、分詞の応用表現でもあることから、分詞構文が使われる問題の正答率は他の分野での問題に比べてかなり低いとされています。

なので、ここらの表現を覚える場合は余裕がある方のみ覚えていくことをおススメします。英語が苦手な方は、まず基礎をしっかりと抑えたうえで取り組むようにしましょう。

さて、その分詞構文ですが、基本的に使い方としては3つ存在します。

それぞれ順番に見ていきましょう。

◇付帯状況を表す分詞構文

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付帯状況とは、読んで字のごとく、ある時点で行われていることに伴って起こっていることを指します。

つまりAという動作を起こしている時に同時にBの事象が起こっているような文を表すということです。

例文とともに見ていきます。

例1)Standing up,he waved him hand to me. 「立ち上がって、彼は私に手を振った。」

ここで先ほどの分詞構文というものについての確認ですが、分詞構文は副詞のように文に説明を加える役割なのでしたね。

つまりは、分詞構文を使うことによって文章をさらに分かりやすくしている…

それは裏を返せば、その分詞構文を除いても、一応文章としては成り立つということですので、まず分詞構文を和訳から英作文などで作る場合は、最初に主語+動詞で成り立つ文章を見つけ、そこに接続している形のものを分詞構文として分けてみていきます。

そうすると、ここでは通常文に当たる部分が…

例1a)he waved him hand to me. 「彼は私に手を振った。」

となりますね。

対して、この文章に説明を加えている文を分詞構文と見たとき、

例1b)Standing up 「立ち上がれ」

が分詞構文になりますね。

まずはこの二つの状況が存在するということを覚えます。

このように文章を二つの場面に分解してみることで、分詞構文の英作文などは攻略していきます。

そして付帯状況ということから、この二つの状況は同時に起こっていることを表した二文を一つの文に結合して表していますね。

立ち上がって→彼は私に手を振った

この一連の動作などの連続性を表すときには、この使い方をする分詞構文を用います。

◇時を表す分詞構文

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次に時を表す分詞構文です。

こちらは「~していたとき、~をした。」という訳され方をする分詞構文です。

なんかどっかでこの形を見たことあるなぁ…と思った方もいるかもしれません…

そうです…

whenを用いた文同様の和訳をするのがこの分詞構文です。

ただ分詞の文の場合は、他の英文と異なり、ニュアンス的に堅い表現の意味合いで使われるような表現ですので、実際の英会話などでの口語ではまず使われることのない表現です。なので、あくまで文法上の一つの形というだけで覚えておきましょう。

さてこちらも例文を見ていきます。

例2) Jogging in the park,I found a wounded duck. 「公園でジョギングをしていたとき、私は傷ついたアヒルを見つけた。」

まず主語+動詞の形になっている文に接続している分詞構文から見ていきます。

分詞構文なので、whenでは表されていないので分かりづらいかもしれませんが、-ingで表されている文は後ろの主語+動詞の文がいつ起こったのかを表しています。

私が傷ついたアヒルを見つけた←公園をジョギングしていた時

◇理由や原因を表す分詞構文

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こちらはどういう理由でそうなっているのかについて分詞構文に表す使い方です。

例文を見ていきましょう。

例3) Feeling sleepy, I took a short nap. 「眠たかったので、ちょっと私は昼寝をした。」

コチラの文も本来、becauseなどを使うパターンがある一方、それらを全て省略して分詞構文だけで表しています。

こちらは理由付けを副詞のはたらきで行っています。

このタイプの文の傾向として、理由や原因を表す分詞構文はSVの前にカンマを挟んで置くことが最も多いので、前に分詞構文が置かれていたらこのパターンの分詞構文だと疑って問題に取り組んでみるのもいいかもしれませんね。

◇本日の総括

では本日のまとめになります。
  1. 付帯状況を表す分詞構文では、同時に起こっている二つの事柄を分けて考えることで、どの順番で連続性が生まれているのかについて考える。
  2. 時を表す分詞構文ではwhenの文と異なり、-ingなどで始まっている文から時間の流れをつかむ。
  3. 理由や原因を表す分詞構文では、SVで始まる文より、前に置かれることがしばしば。
以上の3点になります。

次回は分詞攻略編最終回といたしまして、独立分詞構文についてかるく触れていきたいと思います。

-END-

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