前回のおさらい
前回は、動名詞について取り上げました。
動名詞は「何を」どうしたものかという部分を詳細にした文法表現なのでしたね。
動詞で説明しきれない表現を詳細に表現できるのが動名詞の強みでもあるので、ぜひこの文法表現も覚えておきましょう。
さて今回は、比較について話していきたいと思います。
今回のパートは3パートに分けて解説していき、そのうちのパート1をお送りしていきます。
※PCから閲覧の方はお手数ですが、この記事右下の「>>>この記事の続きを読む」から全文表示させてからお読みください。
◇比較とは…?
比較とは、日本語の意味で使われている通り、二つ以上のものを比べてみることをいいます。
例えば、買い物の場面を想像してみましょう。
Aという店では、りんごが1個100円、Bという店では、りんご1個200円で売られていたとします。
このような店があったとしたら、アナタはどっちでりんごを買おうと考えますか…?
安さでりんごを選ぶのであるならば、Aという店で買うかもしれません。
でも、Bという店のりんごの大きさが、Aの店の2倍の大きさなら、Bという店で買うかもしれません。
このように、「Aという何か」と「Bという何か」の二つを比べるときに使うのが、この比較表現です。
では英語では、どのようにして使われるのでしょうか…?
◇比較級を使った文~AよりB?二つのものを比較する表現~
まず、二つのものを比べるときに使う比較表現について見ていきましょう。
例1)I'm taller than my sister. 「私は姉より背が高いです。」
比較級を扱う文法表現では、S(主語)+V(動詞)+形容詞/副詞+er/r+than+(代)名詞という形が一般的です。
まれに例外のある表現もありますが、基本の形はこのようになります。
ちなみに、比較級と一般的に称される部分としては、このうちの形容詞/副詞+er/r+thanという型です。
文法書によっては、この説明が省かれて書かれていて、比較級+than~ 「~よりも…」という風に書かれているものもあり、比較級とは何ぞや?ってなる方もいるかもしれませんが、ここでいう比較級は…
比較級=形容詞/副詞+er/r+than
という型のことを指しているということを頭に入れておきましょう。
ちなみに、この比較級の訳し方としては、「S+V+比較級+than A~.」で、「AよりもBは(比較級表現)。」という形になります。
例1をこれに当てはめるなら、Aは、「私の姉」でBは主語である「私」、比較表現は、「高い」となり、「私は、姉より背が高い。」といったような訳になります。
このように二つの物事を比べるときに使う表現がこの比較級になります。
◇比較級の使い方~形容詞/副詞をどのように比較級に変化させるのか?~
では、この比較級をそもそもどうやって作ったらいいのでしょうか…?
比較級は先ほども述べた通り、形容詞または副詞にerまたはrをくっつけて構成されています。
基本はerを形容詞/副詞につける形なのですが…
かといって、erかr好きな方をじゃあ付ければいいの?と言われればそうでもなく、付けられるものには法則があります。
その法則とは以下の通りになります。
➀eで終わる形容詞/副詞の原級→rを語尾につける。
例2)large→larger nice→nicer
②子音+yで終わる形容詞/副詞の原級→yをiに変えた上で、erもつける。
例3)easy→easier happy→happier
③短母音+子音で終わる形容詞/副詞の原級→語尾のスペルを重複させた上で、erをつける。
例4)big→bigger hot→hotter
主にこの3つのルールが存在します。
他にも、あと一つルールが存在するのですが…
そちらについてはパート3で解説していきますので今回は説明を割愛させていただきます。
では、各法則について、一つ一つ補足説明を交えながら解説していきますね。
まず全法則にいえますが、原級とはそもそも何ぞや?って思われた方もいるかと思うので、そちらから解説していきます。
原級とは、簡単にいうと、原形のことです。
よく不定詞や動名詞などでは、to+動詞の原形というような形を用いたと思うのですが、その形容詞/副詞バージョンと思って頂ければ大丈夫です。
言い回しは変わっても意味合いとしては、形容詞または副詞の原形のことをいっていますので、そういう解釈で良いです。
次に②のルールについて。
子音+yで終わる原級は、yをiに変えて、その上でerをつけるとのことですが、そもそも子音と母音ってどういう風に見分けるのか?それ以前に子音って何だっけ?ってなってしまった方もいるかもしれないので、ここでおさらいも兼ねてかるく復習していきます。
子音とは、簡単にいうと母音以外のものを子音と指します。
ちなみに、母音は、a,i,u,e,oの5種類になりますので、これ以外の音全てが子音になります。
これだけでは覚えづらいよという方は、以下の標識をイメージして頂ければと思います。
町でもよく見かけるこの標識。
一応モデルは、一部では、連続誘拐殺人犯とそれに連れていかれている少女の図という都市伝説も囁かれている有名な歩行者専用道路の標識です。
この標識を親子連れの標識と仮定して、話を進めていきます。
話を戻しますと、子音と母音の見分け方ですが、子音は、あくまで子供なのであって、親離れが出来ていない音なのです。
子音だけでは、ちゃんとした音を発音できません。
というのも、
か→ka き→ki く→ku け→ke こ→ko
このように、母音となるa,i,u,e,oを子音に繋げることで音として発音できています。
しかし、子音というもので使われる時は、この母音がついておらず、k,sのような状態になっています。
なので覚え方としては、「母音がいなければ、正確な音(というか言葉)として発音できないもの=子音」と覚えて頂ければ少しは覚えやすいかもしれません。
最後に③のルールである短母音です。
こちらの短母音とは、その名の通り、短い母音。
「短い母音といわれてもどういうことだろう?」
→母音が、あ!い!う!え!お!と発音するのと違って、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉといった感じでしか発音できないようなものが短母音となります。
まあ簡単にいうと、短母音は音として発音するというよりは、間に「あ」と入れる「感覚」という感覚程度の母音ということになります。
これらを踏まえて、比較級について抑えておきましょう。
◇本日の総括
では本日のまとめになります。
- 比較とは二つ以上のものを比べるときに使う表現。
- 英語では、二つのものを比べるときは、形容詞/副詞にer/rをつけた比較級を用いる。
- 比較級にはそれぞれルールがあり、er/rを好きにつければいいということではない。
以上の3点になります。
今回は、比較級の基礎について取り上げました。次回はパート2と称しまして、最上級について取り上げていきます。
-END-