前回のおさらい
前回は、分詞攻略編第5弾といたしまして、独立分詞構文について記事にしました。
分詞構文を最適化したのが独立分詞構文なのでしたね。
ただ前回も述べた通り、使われる場面が限られているため、型のパターンがある程度決まっているのでした。
そのため分詞構文が苦手…という方でも覚えてしまえば点数を獲得できるので、少しでも英語で点数を稼ぎたいと思う方は、型のパターンを最初に覚えてしまうのも手です。
さて前置きが長くなりましたが、前回記事の最後にお知らせした通り、今回から大学受験勉強編最終章といたしまして、仮定法についてまとめていきたいと思います。
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◇仮定法とは…?
まず最初に仮定法とは何ぞやというところから解説していきます。
突然ですが皆さんはこんな経験ありませんか…?
「やりたいことが見つかれば、勉強のモチベーションも上がるのになぁ…」
「もし私の家がお金持ちだったら、新しい服やゲームとか買えるのに…」
などなど…
「もし僕/私の環境がもっと良ければ…」
このように満たされない何かがあるときに、こんな風にぼやいてしまうことありませんか?
今回解説する仮定法もこんな感じで、「もし僕/私が◯◯なら、もっと◯◯なのに…」といったような、今見てる現実とは違ったことを話すときに、使われるものです。
仮定法とはつまり一言で表すと、「あったらいいなこんなもの!」を文法にした形なわけですね。
◇仮定法のカタチ
さて、そんな仮定法ですが、実際にどのような文に使われているのでしょうか。
ここでは例文とともに見ていきましょう。
例1)If I won the lottery,I would buy a new game. 「宝くじに当たったら、私は新しいゲームを買うだろう。」
例1に注目してみてください。
まず仮定法の特徴として、記事冒頭でも述べた通り、仮定法とはそもそも「あったらいいなこんなもの!」を文法にしただけなので、仮定法は現実に起こったことではありません。
ですので例1を見てもらえばわかるように、現実には起こり得ない状況から、文を組み立てていきます。
それにはまず、if(もし~ならば)という単語を使っていく必要があります。
ifは接続詞ですので、ifの後ろには、主語と動詞を組み合わせた普通の文が来ます。
形としては、If+S(主語)+V(動詞)~,S(主語)+V(動詞)~.
(次回以降の記事で詳しいことは述べますが、カンマを使わずに、カンマの場所にifが来るパターンもあります。)
カンマの打ち忘れをしてしまう方もいますが、試験では減点対象になりますので、必ずつけるようにしましょう。
仮定法は、そのifと、カンマの後ろにくるwould/couldによって表されます。
◇現在形で使えない!?仮定法とは…~will/canじゃなくて何故would/could?~
先ほど説明した通り、仮定法はifとwould/couldで構成されています。
しかし、ここで疑問…
そもそもなぜ、will/canではなくwould/couldなのか…?
その答えはこの仮定法の秘密にあります。
仮定法は、「現実とは違う時間軸の話」であるからです。
あったらいいなこんなもの!が現在の話をしているのではないということからもある程度察せるように、この仮定法は、現在の話を挙げているのではありません…
では、過去なのか?というとそれも違います。
確かにwill/canの過去形はwould/couldで間違いはないのですが、ここで用いられるwould/couldは過去的の意味で用いられているのではなく、別の時間軸、一種のパラレルワールド(もしもの可能性で生まれる世界のこと)のようなものとして捉えていて、ここでは、ていねいな意で使われているのです。
◇本日の総括
では本日のまとめになります。
- 仮定法とは、「もしも~だったら…」のように、「あったらいいなこんなもの!」を文法化したもの。
- 仮定法は基本、現実で起こり得ない状況から文章を組み立てていくのが基本。(例)もし私が二人いたら…などなど…
- 仮定法で用いられるwould/couldはwill/canの過去形として使われるのではなく、ていねいな表現として使われる。
以上の3点になります。
今回は仮定法とは何ぞや?ということについて触れました。次回からは仮定法の文法の内容について入っていきたいと思います。
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