受験前には知っておきたいっ!~「なりたい!」を応援する奨学金制度について学ぶ【中編】

前回のおさらい


前回は、奨学金制度についてどのような種類があるか簡単に触れました。

奨学金はお金をもらうだけでなく、借りる制度でもあり、借りる奨学金は必ず、将来的に返さなければならないということについてもまとめさせていただきました。

将来的に背負うことになるのは借金なので、借りる際は注意が必要とのことでした。

といっても前回は注意が必要なことについては簡単にしか触れていなかったので、今回は、奨学金の借り方から、奨学金を借りる上での料金の設定方法についても述べて、主にどんなことに気をつけたらいいのかについても見ていきたいと思います。

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◇奨学金ってどうやって借りるの?


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「奨学金というモノがどういうモノかは大体わかったけど、実際、どうやって借りるの?」

→借り方としては、こちらも主に2種類あります。

ということで借り方についても順番に見ていきます。

◇奨学金はあらかじめ申し込んでおいたほうが良い?~予約採用方式~


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予約採用とは、その名の通り、採用を予約することをいいます。

これは大学や専門学校に進学前、つまり高校時代の時点で、大学や専門学校に入学したら奨学金を使うよーという申請をあらかじめ出し、大学生になったら借りるということを先に予約する採用方式になります。

ただし、注意して頂きたいのが、この採用方式はあくまで「予約」採用という方式なので、完全に採用が決まったわけではありません。

採用という言葉を使っておきながら、紛らわしいのですが、あくまで「予約」採用です。

なんで、では、わざわざこんな面倒くさい方式があるのでしょうか?

というのも、奨学金とは本来、経済的困難な者に優先させ貸したり、与えたりする制度なのです。

特に給付の奨学金に至っては、貸与型の奨学金と異なり、返さなくていい奨学金のタイプだったりするので、借りる人の中には、小遣いの足しにして、バイトはせずとも、その給付の奨学金で遊び歩くという行為をする人も絶えなく、かつ、この奨学金制度も定員は一応限られていますので、おふざけで申請をする人をこの時点でふるいにかける意味合いでも、わざわざ面倒くさい方式を取っています。

加えて、推薦組に稀にいるのですが、受験が早く終わったからといって、学内のテストをそっちのけで遊びにばかり夢中になり、本業を疎かにする人にも貸し与えないためでもあります。

こういう事情もあり、「予約」採用という、方式は存在します。

かといって、絶対予約採用に応募する必要があるかと言われればそうでもありません。

やっぱ、後で奨学金は必要だったという方は、進学後に再度、在学採用という形で申請を出すことも出来ますので…

ただある程度、もうお金が足りないなぁという方は、在学採用になると、定員枠が縮まってしまい、通りにくくなるので、今後のスケジュールが組めている方は、「予約」採用の時点で申請したほうが個人的にはおススメです。

特に進学して1年生のうちは、5月入るまでは結構どたばたしたりして、オリエンテーションの日取りなどと重ねってしまったりすることもあるので、サークルの集まりとかも興味があるのなら、出来る限り早いうちに奨学金関連の書類を早めに片すためにも活用すると良いでしょう。

◇入学してみたらお金足りなかった!?どうしよう…~在学採用方式~


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そうはいってもやはり、早い段階じゃ見通しなんか立てられない!

あ、でもお金足りなくなってしまった…

→そんなときは、在学採用という方式があります。

こちらは、その名の通り、大学や専門学校に進学後、奨学金を申し込むという方式になります。

申し込み資格は大学や専門学校に在籍した年数によって条件が変わっていきます。

1年次は専ら、高校時代の成績で左右されますが、2年次、3年次と上がっていくと、審査基準として、取得単位数もかかわってくるので注意が必要です。

尚、「予約」採用を受けた学生も初回の説明会では、在学採用の方たちと一緒に説明を受けることもあるので、日時はちゃんと確認しておきましょう。

◇申請期間はいつ?


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予約採用の場合は申請期間が二回~三回あります。

前期では、4月~7月の間で、決定通知が大体9月頃。後期では、10月~11月頃で、決定通知が12月頃といった感じで…

学校によっては、2回だったり、3回だったりと通知があります。

一方、在学採用の方もこちらも期間は、予約採用とほぼ同時期にあります。

ただ、違いがあるとすれば、予約採用は進学前、在学採用は進学後の通知になります。

◇料金ってどうやって決めるの?


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「奨学金ってどうやって金額とか決めているの?まさか借りれる金額が決められてたりするの?」

→給付の奨学金は金額が定まっているものが普通ですが、借りるタイプの奨学金では、一定の決められた金額から自ら選んでいくことになります。

値段は、自宅から通学するタイプと一人暮らしの家から通学するタイプと、二つのタイプから選び、そこからさらに値段も選ぶことになります。

ちなみに無利子だと、選べる金額が3種類ほどで、有利子の奨学金だと5種類ほど金額が定められています。

値段は、大体MAX月15万~20万となっています。

しかし返す期間は15年~20年と長い間になるので、金額は自分のお財布と相談しながら決めましょう。

ちなみに参考までに私の場合でいうと、学費が1年で120万前後だったので、交通費と食費、医療費、交際費、教材費などを含め、年間150~170万と見込んで最初は予算を組みました。しかし、2年目からはスマホも買い、技術書なども買ったので予算より+10万~20万予定より利用する額が多くなりました。

一応貯金は80万ほど最初アルバイトなどもやってあったので、進学後月5万で貸与型の奨学金を借りて、進学してから2年目に給付型の奨学金で3万円を合わせて申請して何とか現在やれています。(これでやって4年経つと貯金が10万前後になります。)

長くなってしまいましたが、このようにある程度計画を立てていても、イレギュラーな場面は多く存在しますので、計画的に行動するようにしましょう。

奨学金は余裕を持って多く借りると、返すのが大変になりますし、逆にギリギリで借りると、思ったより金額がかかり学費が払えなくなってしまうので、実家から通うのであれば月5万~7万で借りるのが無難かと思われます。一人暮らしを予定されているのであれば、こちらも奨学金と合わせて別途貯金を作っておくのがこちらもおススメです。

後、私も奨学金を利用し始めて知ったことなのですが、奨学金は例外を除いて最大2種類までしか一度に利用できませんので、借りる際はそちらも念頭に置いて決めましょう。

◇本日の総括


では本日のまとめになります。
  1. 奨学金には、高校時代のうちに奨学金の採用を進める予約採用方式と、進学してから大学や専門学校で借りれる在学採用方式が存在する。
  2. 申請期間は、予約採用、在学採用ともに申請期間が2~3回とある。申請期間はこまめに学校内の連絡や外の情報をチェックするようにしましょう。
  3. 料金は、貸与型、給付型や自宅通い、一人暮らしからの通学で申請できる金額も変わるので注意が必要。加えて、奨学金は一度に例外を除いて二つまでしか利用することが出来ないので、利用する際は、その点も注意しよう。
以上の3点になります。

さて次回は、今回の内容に引き続き、借りる際の保証人の設定の仕方や奨学金返還の流れについても触れていきたいと思います。

-END-

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